ごあいさつ

 いま日本には、ベトナムからの労働者、実習生、留学生らが約45万人も暮らしています。アニメや漫画、J ポップで日本の文化を知り、学校で戦後日本の高度成長の軌跡を学んだ彼らは、日本で働き、学んでみようと思い、来日してくれました。私たち日本人にとって、彼らは「やってきてくれた」大切な客人なのです。

 そんな彼らの多くがいま「自分が見聞きしてきた日本の姿と、実際の日本は違う」「お金が貯まったらすぐに帰ろうか」と悩んだり、首をかしげたりしています。中には、仕事場でいじめに遭い、生活できなくなって、コンビニやドラッグストアで万引きをして暮らす人もいます。日本とベトナム双方にとって、不幸な事態が続いています。最初から犯罪をしたくて来日するベトナム人はいません。

 日本人もベトナム人も幸せに共生できる仕組みを作るため、私たちは一般社団法人日越協会を発足しました。人口減と少子高齢化が急速に進む地方だけでなく、首都圏など大都市でもいまや、外国人労働者の力が欠かせなくなりました。後継者不足に伴う「大廃業時代」の到来も近づいています。もう「待ったなし」です。

 さらに、ベトナムに進出したり、計画中の日本の企業や事業者も増えています。日本とベトナムをつなぐビジネスチャンスが飛躍的に広がっているからです。ベトナムビジネスで成功したい方々に情報提供するコンサルタント業務でも、日越協会はお役に立ちたいと考えます。

 コロナ禍によって、私たちの「幸せのかたち」は大きく変わりました。日本とベトナムのパートナーシップも変貌を遂げています。多くのベトナム人が日本で幸せに暮らせるよう、ベトナムで活躍する日系企業と日本人がもっと増えるよう、日越協会は日本とベトナムの橋渡しを続けます。

 一般社団法人日越協会 代表理事・事務局長

 野島康祐

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